派遣社員だけに限りませんが、会社での人間関係に悩む方は多いと思います。
派遣社員は、社員の指示で仕事をするため、仕事を進めるうえで、人間関係を良好に保つのはとても大切な事です。
それでも、派遣社員と社員との間にどうしてもある見えない壁・・・
私も過去に、社員の方との関係に悩んだ日々がありました。
同じように職場での人間関係に悩み、辛い思いをしている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、私が過去に人間関係に悩んでいた内容の中から、
- 毎日仕事をもらえない
- どのように毎日過ごしたか
- すぐに辞めなかった理由
- 辞めると決めたら相談する
- 相談するにあたって大切なこと
について、当時の状況と、その後の対策をご紹介させていただきます。
毎日仕事をもらえない
まだ20代半の頃です。
結婚を機にそれまで働いていた会社を辞め、県外に引越し、初めて派遣社員という働き方を選択した時のことです。
派遣社員としていざ働いてみると、仕事を教えてもらうことになった先輩が、一切仕事をくれないということがありました。
毎朝、私の指導をしてくれる社員の方に、
私 「今日は何をしたらいいですか?」
社員「何もないです」
私 「何か手伝えることはないですか?」
社員「ないです」
これが毎日です。
指揮命令官である上司は、社員の担当者へ、「この仕事を派遣さんにやってもらってください」と指示を出しているにも関わらず、担当者が派遣へ仕事を渡さないということが、意外とよくあるようです。
実際に私も、指揮命令官である役職の方からは、この仕事を教えてもらってやってくださいと言われていました。
派遣先では、派遣社員へ仕事の指示を出したり、契約や勤務の管理をする指揮命令官が設置されています。
派遣先企業の役職者の方になりますが、実際には、仕事をすることになる部署の担当者(事務担当者など)が、仕事を教えてくれるところがほとんどです。
それでも、
私 「この仕事を教えていただけますか?」
社員「私がやるからやらなくていいです」
仕舞いには、指揮命令官である上司から、派遣の私が頼んだ仕事をやらない。
と言われました。
こんな毎日に、精神的に追い込まれていきました。
気づいたら、毎日「辞めたい」と考えるばかりの日々になっていました。
どのように毎日過ごしたか
そんな苦しい状況でも、出勤する以上給料が発生するので、何とかやれることをやって毎日過ごさなければいけないと思い、倉庫の片付けや、コピー用紙などの備品の補充などできることをして、一日一日を耐えました。
そうやって、毎日できることをやっていたら、状況を理解している他部署の方々が同情して、私にできる仕事をもってきてくれたり、親切にして頂いたおかげで、なんとか一年間続けることができました。
誰かに話をした瞬間、涙が溢れていたのを思い出します。
長い長い一年でした。
そして、こんな人間関係に本当に限界を感じ、契約更新の話を断り、仕事を辞めました。
すぐに辞めなかった理由
精神的に追い込まれ、毎日涙が溢れる日々だったのに、どうしてすぐに辞めなかったのか、お話しますね。
結論から言うと、
- 頑張らないいけないと思っていた
- 正社員の時のような責任感を強く持っていた
- 派遣社員という働き方をよく分かっていなかった
これが、すぐに辞める決断ができなかった理由です。
頑張らないといけないと思っていた
初めて登録した派遣会社、派遣社員として初めて働いた会社、初めての大手企業。
地元を離れ、新しい土地で頑張って働こうと決意して臨んだ最初の仕事だったために、簡単に辞めてはいけないと思っていましたし、実際に派遣会社の営業担当に相談をしても、あの手この手でなんとか引き止められ、当時の私は「頑張ります・・・」と言うしかできませんでした。
とにかく一生懸命頑張らないといけないと思っていたのです。
でも今ならはっきり言えます。
「そんなに辛い思いをしてまで、頑張らなくていい」と。
正社員の時のような責任感を強く持っていた
派遣社員という働き方にまだ慣れておらず、正社員で働いてきた頃と同じように、責任感を強く感じ、簡単に辞めたりしてはいけないと思っていたのです。
もちろん派遣社員だからといって責任がないわけではありませんし、今もちゃんとその会社の一員だと思って、責任感を持って働いています。
でも、状況によるということです。
今思うと、もっと色んな人に相談すれば良かったと思います。
辛い状況を変えるには、誰かの言葉や協力が必要な時があります。
派遣社員という働き方をよく分かっていなかった
今思うと、派遣社員という働き方をきちんと理解せずに、働き始めてしまったのだなぁと思います。
当時は1社しか登録もしていませんでしたし、複数登録するなんて、良くない事にすら思っていました。
派遣社員のメリットの一つが、「続ける」・「続けない」 を選択できるということです。派遣社員のメリット・デメリット
派遣社員として同じ職場で一生働けるという保証は全くありません。
企業にとっても、一時的に雇うという考えのところも多くあります。
私たち派遣社員には、選択する権利があるのです。
責任感や、頑張りたいという気持ちを持つことはもちろん大切ですが、身を滅ぼしてまで頑張る必要なんてありません。
頑張らなくていいんです。
派遣先企業にも、派遣会社にも、後ろめたさを感じる必要もありません。
そういう契約なのです。
そして、少し残念な言い方になりますが、変わりはいくらでもいます。
辞めると決めてからの行動
限界まで我慢をし、精神的に本当に参ってしまい、仕事に行くことを考えると頭痛・腹痛で、特に日曜日の夜になると体調不良になっていました。
そこまでになって、やっと本当に辞める決断をしました。
辞めると決めたら、派遣会社の営業担当へ相談です。
状況を説明し、この職場に自分の必要性を感じないと話しました。
今までは毎回、企業へ相談して改善するとのことで、結局更新しては苦しい日々を過ごしていましたが、自分の中で、辞めると決めていたので、契約の更新を希望しませんでした。
派遣会社の営業さんも意地悪だったわけではなく、それが仕事なので、その人も自分の仕事をしたのだと思います。
相談するにあたって大切なこと
それは、
- 派遣会社の営業担当との信頼関係
です。
これまでに、たくさんの派遣会社の営業さんにお世話になりました。
色んな方が居ました。
その中でも、ある派遣会社の営業担当の方と事務担当の方には、今でも本当に感謝しています。
その派遣会社の事務の方と担当してくれる営業の方も、良い意味であっさりしていて、元気で明るく感じが良く、企業との面接の際にも上手に私を推してくれ、条件まで私に合うように、変更してくださり、本当に仕事が早い素晴らしい方でした。
私が職場で上手くいかず、毎日悩んでいた時、迷惑をかけたくなくて、なかなか相談できずにいた中、ついに朝から体が動かず、仕事に行くことができないほど追い込まれてしまい、やっとこれまでのことを相談したときの事です。
こんな言葉をかけてくださいました。
「もう辞めましょう、そんな思いをしてまで働く場所ではないと思います。状況からして、良い職場とは言えません。」
「こちらも紹介した責任がありますから、そのような状況では申し訳ないです。」
「あとは全部こちらで上手く話をしますから、心配しないでください。次の仕事も紹介しますから、次を考えましょう」
自分で決断できずに苦しかったことを、代わりに一瞬で決断していただきました。
普通は何度も話を重ね、改善を促すものですが、私の状況を瞬時に察して下さったものだと思っています。
その派遣会社の営業さんと事務の方の後押しのおかげで本当に救われました。
どのような営業担当の方に出逢うかは、本当に大きく影響することだと思っています。
もちろん自分に合う方ばかりありませんので、営業さんに相談できない時には、自分が相談できる人に必ず相談してください。
とにかく一人で悩まないようにしてください。
本当に苦しいときには自分では正しい判断ができなくなっていますので。
決断は一日でも早い方がいいです。
【派遣社員】「辞めたい」人間関係の悩み。頑張らなくていい?のまとめ
以上今回は、
- 毎日仕事をもらえない
- どのように毎日過ごしたか
- すぐに辞めなかった理由
- 辞めると決めたら相談する
- 相談するにあたって大切なこと
について、書かせて頂きました。
まとめると、
- まずはできることを一生懸命やってみる
- 自分の努力でどうにもできない事もある
- 1人で悩まず必ず相談する
- 派遣社員のメリットを活かす
- 辞めると決めたらそれ以上状況の改善など考えない
- 派遣会社の営業担当とは信頼関係を築く
ということになります。
もしもあなたが、同じように苦しい日々を過ごしているなら、ぜひ、行動を起こす勇気を持ってください。
このような経験をしてきた私は、今でも派遣社員として色んな職場で働いています。
でもこの頃のような苦しい環境にはありませんし、派遣社員として働きやすい環境を自分で作れるようになりました。
一日も早く、素敵な日々が送れますように、心から願っております。