元々正社員として働いてきた方が、派遣社員として働くことになった時に、必ず働き方の違いに戸惑うことと思います。
私も正社員として働ていましたが、結婚、引越しを機に派遣社員という働き方を選択した当時の事を思い出すと、その違いに慣れるのに時間がかかりました。
また、逆に派遣社員から正社員になることを希望している方も、同じように悩んでいる方も多いかと思います。
そこで今回は、「正社員」と「派遣社員」の、
- 契約の違い
- 仕事内容の違い
- 責任について
- 時間外の活動について
- 「正社員」「派遣社員」どっちがいいの?
と言う点について、記事を書かせて頂きます。
ぜひご参考にしてください。
正社員と派遣社員「契約」の違い
【正社員】
- 企業と本人の契約
- 雇用の更新や期限がない
- 固定報酬(基本的に)
- 賞与あり(企業による)
- 退職金あり(企業による)
- 就職した会社の福利厚生を利用できる
正社員は、基本的にはこんなところかと思います。
【派遣社員】
- 派遣会社と本人の契約
- 派遣先企業と派遣会社の契約
- 雇用の更新、期限がある
- 時間給(基本的に)
- 賞与なし(基本的に)
- 退職金なし(基本的に)
- 派遣先企業の福利厚生を利用できない
派遣社員に関しては、こんな感じになります。
基本的に雇用形態が違うことが分かりますよね。
ポイントは、誰と誰の契約なのかという点と、雇用期間と給与に関して大きく異なるところです。
正社員と派遣社員「仕事内容」の違い
仕事内容に関しては、会社によって様々なので、あくまでも私の経験ということで、ご参考にしていただければと思います。
【正社員と派遣社員の仕事内容の違い】
例えばこんなイメージです
正社員・・・請求書発行
派遣 ・・・請求書封筒詰め→投函
正社員・・・会議資料の作成
派遣 ・・・会議資料のコピー
正社員・・・イベントの企画・進行
派遣 ・・・イベントの準備の手伝い(買い出し等)
正社員の仕事が一般的な仕事内容だとすると、派遣社員は、正社員の”補助的役割”。
正社員を経験して、派遣社員として働くことになった方は誰もが感じる、物足りなさ。
私もとても感じました。
これまで正社員の1人事務で、全て最初から最後まで責任をもってやることが当たり前で、とても忙しく残業ばかりの日々でしたが、やりがいはありました。
派遣社員として初めて働くことになった時の職場見学で、これまでやってきた仕事内容を聞かれ、「そういう責任のある仕事はないですが大丈夫ですか?」と言われました。
初めてだったので、あまりイメージできず、とは言っても人を雇うくらいだから忙しいのだろうと思い、仕事があるならと働くことにしました。
が・・・実際は本当に責任のあるような事務の仕事はなく、書類のコピーやファイリング、簡単な入力作業、掃除など・・・
今まで正社員でやってきた事務の仕事と同時にこなしていた、いわゆる”雑務”が仕事でした。
雑務をやることに不満はありませんでしたが、物足りなさを強く感じましたし、時間も持て余しました。
この会社だけなのかと思いましたが、その後いくつかの会社に派遣で働きましたが、基本同じような感じでした。
もちろん、ゆくゆくは正社員にと考えている会社だったり、派遣社員でも1人事務であれば、正社員と変わらない仕事をすることになるでしょう。
自分がどのような条件で働きたいのか、企業がどのような人を求めているのかなど、その辺を事前によく確認しておく方がいいと思います。
正社員は足りているが、雑用まで手が回らないから派遣が欲しいという会社だと、基本的に暇です。
やりがいはあまり感じないと思います。
それが普通です。
私はそんな働き方にもすっかり慣れてしまいましたが。
そういうものだと十分理解しておかないと、仕事をもらえないとか、暇すぎるとか、つまらないなどという感情がすぐに出てきてしまうかもしれません。
あくまでも、”事務補助”です。
責任について
仕事に関する責任については、基本的に仕事はどんな形態であれ、責任も持ってやるべきだと言うことを前提に申し上げておきます。
そのうえで、正社員と派遣社員の責任に関して、私の経験や感じたことを記載させて頂きます。
【正社員の場合】
- 役職者か平社員か
- 自分が上司なのか部下なのか
- その仕事の内容がどのくらいの責任が生じるものか
- そのミスによって生じる損失はどれくらいか
- そのミスによって誰に迷惑がかかるか
によって、正社員の場合はどのような責任がかかるのかが、判断されるかと思います。
例えば自分が部下であれば、上司の指示で行ったことであったり、もしくは自分で判断してミスしてしまったり、色んなパターンがありますが、自分一人のミスであっても、上司に対しても責任が生じます。
逆に自分が上司で、部下がミスをした場合、自分が直接指示をしていないことをやってミスをしたとしても、監督不行き届きで上司である自分にも、やはり責任が生じます。
また、大きな損失を出してしまったり、お客様を失うような大きなミスがあれば、本人、直属の上司、そのまた上の役職者まで責任が生じる場合もあります。
このように、正社員の場合は、本人や関係者に直接的に、責任が生じるというのが基本です。
【派遣社員の場合】
内容によりますが、
- 自分、指揮命令官、仕事を指導してくれる自分の担当者の責任
- 派遣会社の責任
- その仕事の内容がどのくらいの責任が生じるものか
- そのミスによって生じる損失はどれくらいか
- そのミスによって誰に迷惑がかかるか
もちろん、内容によるので、難しいところですが、
まず、自分のミスは必ず自分にも責任があります。
そして、基本的なルールとして、派遣社員は派遣先企業の指揮命令官や、直接指導をしてくれる担当の方がいますので、自分で勝手に仕事をするということはありません。
ですので、指示の中で、ミスが生じたのですから、当然指揮命令官や担当者の方の責任にもなります。
そして、正社員との一番の違いは、自分のミスにより、派遣先企業に大きな損失が出てしまった場合は、一派遣社員では責任を取ることができませんので、派遣会社が責任を問われることもあるでしょう。
時間外の活動について
社会人として企業で働く中で、毎日の仕事とは別に、時間外の活動がありますよね。
例えば、飲み会、イベント、ボランティアなどです。
これに関しては、個人の考えもあるので、私の考えをお話しますね。
【正社員】
- 業務時間にある会社の行事であれば参加する
- 休日などに行われる会社のイベントやボランティアは、できれば参加した方がいい
- 飲み会への参加は必須ではないが、忘年会など節目の会には、できれば参加した方がいい
正社員の場合は、休日のイベントやボランティアであっても、手配から準備、当日の進行など役割があるため、できれば参加した方がいいと思います。
ただし、休日なので、どうしても外せない家庭の用事がある場合もありますよね。
子供さんの行事と重なったり。
そんな時は、個人的には迷わず家庭を優先すべきだと思います。
その際は、必ずその旨理由を話しておいた方が印象がいいと思いますよ。
また、イベントによっては参加する場合には、休日出勤扱いや、時間外手当、交通費等がつく場合もあるので確認しましょう。
【派遣社員】
- 全てにおいて必須ではない
派遣社員は時間給が基本ですから、時間外のイベントへの参加は、完全にボランティア、または企業と派遣会社へ申し出て休日出勤扱いで、完全に仕事として参加をする。
ということになってしまいます。
企業から仕事として参加の指示があれば、できれば参加した方がいいかと思いますが、契約内容に含まれていないようなボランティア活動などの場合は、参加必須ではありません。
また、飲み会などももちろん仕事ではないので、参加しなくてもいいです。
お酒や飲み会が苦手な方もいると思いますしね。
しかし、個人的には、歓送迎会、忘年会くらいは参加したほうが、コミュニケーションになるとは思っています。
こちらに関しては、別の記事↓にまとめていますので、こちらも合わせて確認してくださいね。
「正社員」「派遣社員」どっちがいいの?
結局気になるのは、コレだと思います。
どっちがいいの?ってことですよね。
結論から言うと、
- 今の自分の環境にあった働き方を選ぶ
なんだか適当に聞こえるかもしれませんが、本当にそう思います。
私も自分の今の環境に合った働き方を選択した結果、派遣社員で働くことにしたので。
自分に合った働き方を考えよう
様々な事情で、働き方を選ぶと思いますが、どんな仕事についても、どんな働き方を選択しても、自分に合わない働き方だと、長続きせず、結局辞めることになってしまいます。
せっかく正社員として働き始めたけど、残業続きで心身ともに疲れ切って・・・なんてこともよくありますし、旦那さんの転勤で引っ越すことになれば続けられませんし・・・
派遣社員でも、働く会社によって、使われ方が全然違うので、どのような仕事をしたいのか、自分の希望や条件、イメージをきちんともっていないと、長続きしません。
働くということは、自分の人生に大きく関わることなので、その時々でよく今の状況をしっかり理解し、考えて選択して欲しいです。
最後に、私が派遣社員という働きかを選択した理由を別の記事↓に詳しく書いているので、ぜひそちらも参考にしてくださいね。転勤族妻が経験して分かった【派遣社員】のメリット・デメリット。他にどんな人に向いている?